Y's note

アダルトチルドレン×強度HSPの引きこもり体質の生きづらさ解消日記

入院して手術したときのこと③

前回からの続き。

今回は特に消化器系の話、手術の話でメインの下ネタオンパレードなのでご注意を。

 

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目次

入院1日目

お昼頃から入院の手続きと噂のPCR検査。綿棒を鼻の奥までぐりぐりされた後、部屋に案内される。

 

コロ助の影響で面会は基本NG。実家住まいの私にとって家族(ていうか毒母)から離れられるって嬉しい。

 

定員6人のうちすでに2人居るようだ。でも静か。これなら割と快適に過ごせるだろう。


遠くの部屋からおじいちゃんが大声で「オイ!!!」って5秒おきに連発してるのが聞こえるけど…

 

 

次の日の手術に備え絶食。

下剤を飲みお腹を空っぽにしつつ点滴。

 

 

荷物を降ろして落ち着こうかというところに外科の先生達が様子を見に来たり、ICU担当の看護師が手術当日の流れを説明をしに来たりであっという間に夜。消灯時間は22時。

 

慣れない病室と手に刺さった点滴と緊張でほぼ眠れず朝を迎える。

 


2日目

手術当日。朝イチで執刀医が挨拶にきた。

「どう?眠れた?」
あまり眠れなかったと伝えると
「あはは。それなら後で麻酔するからそれでゆっくり寝てればいいよ」

 

先生、余裕だな。任せましたよ。

 

手術用の服に着替え、9時本番。


看護師から事前に聞いていた通り、オペ用のベッドに寝転がり、背中に痛み止めの麻酔を刺した上で全身麻酔のため酸素マスクがはめられた。

そのまま深呼吸せよと言われたので2、3回しているうちにシンナーのような?何か「ヤバイやつ吸ってしまった!」という何某かを吸った。

 

先生から「じゃあ麻酔効いてくるのでゆっくり寝ててください〜」と言われたのが最後。

 

この後、私の体にされたあれやこれやは全く記憶にない…

 

 

✳︎  ✳︎  ✳︎

 

 

意識が戻り部屋の時計を見ると12時半。

麻酔を吸って意識をなくしてから3時間以上経っていた。

 

私がこうしているということは、どうやら手術は無事に終わり、ICUに移されたらしい。

 

膣の奥らへんがズキズキ痛む。


女性の外科の先生が良きタイミングで「どこか痛む?」と声をかけてくれたのでそれを伝えたら、手術前に背中に刺した麻酔を流してくれた。

 

背中の麻酔と点滴と、全身麻酔で虫の息になるため鼻に酸素吸入用の管、しばらく歩けないため尿を排出するための管がおまたに入り、患部のS状結腸のちょい上らへんに穴を開けられドレーンを入れられていた。

 

「う、動けない…」

とにかく苦しかったのは鼻の管。


喉の奥まで達していて息をしていると痰がからんだときのような息苦しさが。


間もなくその管は抜かれたけど、これ、歳とった人が入れられたら逆に窒素しないだろうか?

 


2〜3日目の朝(ICU1〜2日目)

麻酔による吐き気と喉の渇き、たまにくる傷口のズキズキ、謎の体のムズムズとの闘いが始まる。

 

体は謎の暑さで汗びっしょり。


知らぬ間に紙オムツを穿いていた。あれ?一体いつ?誰が?…蒸れておまたがカユイ。

 

エアコンの温度を下げてもらったはいいが、空気が乾燥して喉の渇きが止まらない。


水を飲みたいと看護師さんに言うと「ごっくん」することがNGとのこと。

 

え?そうなの?!

聞いてない!!!

 

飲めるものだと思っていたため余計イライラする。

 

仕方なく指示通りうがいで口の中を潤し、バレない程度のわずかな量を「ごっくん」してしのぐ。

 

ただ、喉を潤すには弊害があった。


うがいするため体を起こすと(正確には視線を動かすだけで)麻酔の副作用で激しい吐き気に襲われるのだ。

 

お腹の中は空っぽなのにゲロゲロせずにはいられない。

 

知らぬ間に青汁飲まされたのかな?と勘違いしてしまうほどに緑色の液体(胃液)が口から出る。


吐くにも傷口が痛んでロクに腹筋が使えない。
吐き疲れて寝て、喉が渇いて起きて上がり、また吐き気に襲われ、たまにくる謎の全身のカユミにムズムズする…

 

このサイクルで翌朝まで過ごした。

 

 

「なんで私はここでこんなことしてるだろう…」

 

そんなことを思っていたら、突然数年前の朝ドラ「なつぞら」が思い出された。

 

「そういえば広瀬すずのお兄さん役、誰だっけ??」急に思い出したくなる。

キャストは松嶋菜々子藤木直人草刈正雄哀川翔のムスメ、山口智子

 

他の人はどんどん思い出していくのに、肝心の「お兄ちゃん役」だけ顔も名前も出てこない。

 

「思い出せない。く、苦しい…。」新たなる苦しみを自ら作ってしまった。

 

このどーでもよい苦しみ、もしやこのゲロゲロの刑に体が耐えられなくて「お迎え現象」を起こしているのか?

 

このまま私、天国へ行くのか?

 

…そんなこともなく

 

しばらくしてまた喉が渇いて例のサイクルが始まったのでそれどころではなくなった。

 

以後「なつぞら」を思い出すことはなかった。
(後で調べたところ正解は「岡田将生」)

 

 

 

3日目の朝(ICU2日目)

引き続き喉の渇き〜ゲロゲロ〜寝るのサイクルを繰り返して朝を迎える。

日勤の若い女性の看護師さんと研修中の看護師さんが入ってきた。

 

感染症予防という理由で、尿を出すための管が入れていたところに消毒のため、おまためがけて熱湯をかけてきた。ヤケドしそうな程熱い。

 

お嬢ちゃん、せめて
「熱いのいきます!」と一言言っておくれ…

 

それが終わると、紙おむつを穿かされズボンを穿かせてもらったところで、理学療法士さんが登場。

今から「リハビリを始めよう!」と言ってきている。

 

切った箇所を早くくっつかせるには体を動かすのが一番らしく、入院前に「手術した次の日から動いてもらう」とは事前に説明を受けていたけど…

 

当時の私は体を起こすだけでもゲロゲロ状態。どう考えても無理だろ。

状況を察した療法士さんは悲しそうな目で私を見て、足だけ軽くストレッチしていき帰っていった。

 

 

すかさずベテラン看護師さんが入ってきて、「起き上がったついで!」と、すんごい勢いで体を拭かれ、着替えの介助を始めた。

 

体がついていけず、再びゲロゲロ…


ICU2日目のここまでの流れ、「ドリフ大爆笑」の「もしも威勢の良い風呂屋があったら…」というコントのいかりや長介状態。

 

「されるがまま」ってこういうこと。

 

 

間もなく「次の人がくる」とのことで、ゲロゲロ状態のままICUから初日にいた一般病棟へ移された。

 

④へつづく。