入院して手術したときのこと④
前回のつづき。
今回も消化器系の話をするので下ネタ注意。
3日目(一般病棟1日目)
一般病棟はエアコンを使っていなかったせいか部屋が潤っていて喉の渇きは解消された。
相変わらず吐き気は止まらなかったけど、喉を潤すために起き上がるという動作が減ったせいかゲロゲロするまでには至らなくなった。
でもツライことには変わらない。試しに一旦麻酔を止め、痛み止めの点滴だけにしてもらう。
吐き気は収まるには収まったが、代わりに腹部全体が激しく痛む。
耐えられそうもないので、仕方なく再び麻酔を流してもらうしかなかった。
吐き気か、痛みか、究極の選択
そんなシビアな状態のところに…
同室にいた50代後半と名乗る人と2人と40代半ばと名乗るお姉さま1人が意気投合されたようで、夕食後から消灯まで数時間3人揃ってペラペラペラペラ「本っっ当にどーでもいい話」をしだした。
(初日と同じ部屋のはずだけど、私がICUでゲロゲロしてる間に1人増えたらしい。)
途中、私に「うるさくてごめんなさいね〜ぇ」と謝ってきたので最初は「いいえ良いですよ。大丈夫ですぅ〜」なんて心広いフリしてやさしくしてみたら
「良いって言ったから大丈夫よ!」って調子に乗ってだんだん音量デカめになってきて。
耳栓すら通用しない音量。
ものには限度というものがある。
私ゃあんた達の話なんか聞きたくないんだよ、体を休めることに集中させてくれぃ!!
堪忍袋の緒が切れた私は
「静かにしてください!!」
と思わず大声で主張してしまった。
「はい!ごめんなさいね!」
それ以来、彼女らは部屋の外で話すようになり、私は「怖い人認定」され、警戒されることとなる。
ちなみにその、私がキレてしまった時の話題は彼女らの「パンツ事情」について。
ハッキリ言って、見た目的にはスーパーで「3枚1000円」で売られている、駱駝色のデカパンを穿いてそうなのだが(※あくまでも個人の感想)、実はひらひらフリルのついた「Tバック」や「紫色のテカテカのひもパン」を穿いているというのだ。
「いつまでも女でいなきゃだめよ!」
50代のお姉さまが一番若手の40代のお姉さまに説き伏せていると、「私もTバック穿くわよぉ〜♡」ともう1人の50代のお姉さまが乗っかり始めた。しまいには「今度LINEで写真送ってあげるわぁ〜♡」だって。
グロッキーだった当時の私にとって、見知らぬお姉さま方のおパンツトークは結構キツかった。けど、ちょっと興味深い。
ちなみに、そこまで自慢して語り倒している割りには今回の入院時、看護師さんの目を気にして穿いてこなかったらしいw
(こういう時こそキレイなおパンツ穿かんのかい!とツッコミを入れたくなるのは私だけか。)
4〜5日目(一般病棟2〜3日目)
ようやく飲料解禁!
入院前ドラッグストアで買った約60円の水を思う存分飲む。
売店までは遠く、とてもじゃないけど行けない。買っといて良かった。自由に水を飲めるよろこび!
お、おいしぃぃぃ…ありがてぇぇぇ…(泣)
(ちなみに今回入院した病院はカフェがあるわけでもなくお湯がでるわけでもなく、なんならコンビニとかATMとか、楽しげなものがなーんにも備わっていない病院)
相変わらず吐き気と腹部の痛みに襲われる。起き上がる動作、くしゃみ、おならすら命懸け。
それでも、痛みが少しずつ和らぎ始めてきた
ので麻酔を止める時間を長くし、痛み止めの点滴だけでしのげるようになった。
さらに尿を排出する管を外してもらえて、ふらふらするけど歩ける状態に。
トイレへは無論、自分で行くことになるのだが、尿の量を計って記録せねばならないらしい。
おまたに計量カップをあてて、いわゆる尿検査スタイルで毎回用を出すのだ…
最初は様子見のため看護師さんがトイレの中まで車いすで移動してくれて
さらに一緒に中まで入って待っててくれるわ、計量カップに入ったオシッコの量を計って記録してくれるわ、至れり尽くせり過ぎて落ち着かなかったけど(笑)
自分1人でなんとか歩けそうだったのでそう伝えると、あとは1人で全部やらせてくれるようになった。
1日も早く傷口をふさぐこと・腸閉塞防止のため、とにかく体を動かして欲しいらしく、相変わらず毎日理学療法士さんが訪ねてきてくれていた。
最初の数日間は起き上がるだけで吐き気とめまいに襲われて、5分くらい足を軽くストレッチしてもらうだけで撤収してもらうしかなかったけど
麻酔をやめてからはなんとか車椅子で廊下まで移動してつたい歩きができるレベルにまで回復。
⑤へつづく